『ご本、出しときますね?』を読んだ感想

BOOK

概要

この本は若林さんが、「小説家さんとのトーク番組、やれますかね?」と元テレビ東京プロデューサーの佐久間さんに提案して、生まれた番組を本にしたもの。

番組では、小説家が普段何を考え、どうやって作品を生み出しているのかを鼎談形式で進行していく。

鼎談は「マイルール(これだけはする、これだけはしないと自分に課している“ルール”。そこに秘められたそれぞれの人生の哲学とは?)」×「持ち寄りの質問」を中心に話していき、そこからメインテーマとなったトピックに合わせて、最後作家さんにおすすめの本を紹介してもらいます。

多くの人気作家さんたちが登場し、トークバラエティに出たりもするのかと驚く!

西加奈子さんや朝井リョウさんは若林さんとプライベートでも親交があるので、砕けた雰囲気が伝わりこちらまで楽しくなってしまう。

「本好き」の方も、「本を読みたいけれど、なにから読んだらいいのかわからない」という方も、書き手から興味を持って読むのも立派な入口。

新しい本を手にするきっかけになる1冊。

感想

大好きな若林さんと佐久間さんの企画、そして素敵な作家さんたちとのトークバラエティ。
わたし得すぎる…。

すっごい楽しかった!
正直この一言に尽きる。

作家さんたちの深夜ラジオを聴いているようで、終始にやにやが止まらない。

マイルールは自分がもし質問されたらと考えてみた。

「でも、だって、どうせ」など言い訳の言葉を口にしない。
年々モノを教えてくれたり、注意をしてくれる人が減っていくなかで助言をくれる人にできる限り誠実であること。

「遅刻とドタキャンはなるべくしない」
人の時間は財産なので、表に出ない時間(準備してる時間や、その人のモチベーションの切り替えにかかる時間とかね)のことを考えると極力しちゃいけないなと思う。
自分がされてあんまり嬉しくない上位に入るのでこれは意識しています(笑)

光浦さんも「人にされて嫌なことをしない」をマイルールに上げていた。
これは普遍的なルールだと信じていたけれど最近、「人それぞれだな」って思うようになって、このルールは結構自分本位なのかもしれないって気づいたという光浦さんの話はたしかに、一理あると思った。

その他にも、若林さんの「今日わかってもらおうとすると口喧嘩になる」、からわかって欲しい朝井リョウさん、別にわかってもらわなくていいと話す西加奈子さん。

読者を信頼していないから、完全に誘導していくのか、信頼しているから読んで欲しいのか、その考え方が作品を作る中でも影響されている話は興味深かった。

白岩玄さんの「携帯の電話帳は名前ではなくすべて絵文字で登録する」の例えででてくる、西加奈子さんはパンチしてる拳の絵文字とか妙に納得(笑)

みんな個性的なマイルールがあり、驚いたり、クスクス笑える。

もともとテレビでやっていたものを1冊にまとめたので、選りすぐりをピックアップしているんだろうけれど、どの回も「もう終わっちゃうの?」と名残惜しかった。

テレビでも、本でも、出かけた先や、遊園地の乗り物など「楽しかった〜!」ってことはよくあっても、「もう終わっちゃうの?」の感覚が久しぶりで純粋に嬉しい。

小説を作る時の背景や苦悩、喜びや時にズルさを出す瞬間がそれぞれ違うということを知った上で、彼らの小説を読み返すとまた新しい感動体験ができそうだ。至福~。

もっと早く読んでいたかったけれど、今出会えたことに意味があると思えた1冊。

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