今回、3泊4日の「ツォクトモンゴル乗馬ツアー」に参加してきました。
ツォクトは日本人観光客向けのツアーで、公式ホームページの情報のわかりやすさと、日本語が話せるガイドさんの多さから、今回のツアーを選びました。

結論から言うと、想像以上に安全に楽しむことができました!
とはいえ、出発前は「初めての乗馬」や「ゲルでの滞在」に不安もあったのが正直なところ。
この記事が同じくモンゴル旅を検討している方の参考になれば嬉しいです。
1日目|チンギスハーン国際空港から大草原のゲルへ
チンギスハーン国際空港に到着
初日は、空港でガイドのアンハさんが出迎えてくれました。
車に乗る前にアンハさんが「両替は大丈夫?」と気にかけてくれたので、お言葉に甘えて3,000円分だけ両替しておくことに。行程に「チンギスハーン騎馬像」が含まれているツアーなら、少し両替しておくと安心かもしれません。私の場合は、騎馬像の前でラクダ乗り体験をするときに現地のお金(1,000円程)が必要になりました。
本日の宿「ゲル」へ到着
今回は夜の便で到着したので、真っ暗な草原と思わしき空間を車でひたすら走ります。2時間弱車に乗ったあと、ついにゲルに到着。すんとした空気。
アンハさんが両手にトランクを抱えてゲルに案内してくれました。宿泊するゲルにはベッドが2つと、真ん中に薪ストーブ。

テーブルにはポットに入ったお湯と紅茶、モンゴルの伝統的な揚げパン「ボールツォグ」が用意されていました。大草原の真ん中でこんなおもてなしを受けられるとは思っていなかったので、その気持ちが嬉しかったです。

ほんのり甘いボールツォグは、滞在中小腹が空いたときに美味しくいただいていました。
「早く朝になって、ゲル周辺の雰囲気や大草原が見たいな」と胸を躍らせつつも、夜も遅かったのでこの日はすぐに就寝。
2日目|初めての乗馬と、大草原に広がる絶景
9:00 朝ごはん
モンゴルでいただく初めての食事。どんなお料理が出るかドキドキしていましたが、テーブルにはトーストや揚げパン、チーズの入ったスープなど親しみやすいメニューが並び、どれも美味しかったです。

朝食の席は円卓で、その日一緒にツアーをまわるメンバーで卓を囲むスタイルのよう。
ご一緒したお姉さん方から「乗馬中はお尻が痛いから、履けるものは全部履いておいた方がいいよ!」とアドバイスをいただきました。

小雨が降っていたこともあり、「今日は乗馬はやらないのかな?」と油断し、持参していたヒッププロテクターを着けていなかったので、急いでゲルに戻りしっかり装備しました(笑)。
10:00ごろ 乗馬
朝になると、馬たちが続々と集まってきていました。雨も上がり、想像していた「モンゴルらしい」光景が広がっていて、思わず見入ってしまいました。

そのなかで、馬が横になっている姿を初めて見ました。聞くところによると、これは警戒心を解いて、心からリラックスしているときの様子なのだそう。
のんびり休む馬たちを眺めていたら、「ああ、本当にモンゴルまで来たんだな」と、自然と心が緩んでいくのを感じました。
馬に乗る前に、まずはいくつか注意点を教えてもらいました。馬に乗りながらの撮影は危険なので、「写真は心のシャッターでお持ち帰りください」とのこと。モンゴルの馬は繊細だと聞いていたので、驚かせないようにしようと思い、大きなカメラはゲルに置いてきました。

ヘルメットとチャップス(すねあて)を、ツォクトさんからお借りして装着。チャップスは、足が馬や鞍と擦れるのを防ぐためのものらしいです。乗馬経験のある方が自分のブーツを持参されていて素敵でした。

いよいよ馬にまたがります。心の中でそっと、「今日1日、よろしくお願いします…!」と挨拶。
みんなの足を引っ張らないか心配していましたが、馬のペースが落ちたときはガイドさんがさっとサポートしてくれて、無事についていくことができました。
11:00ごろ 休憩
1時間ほど乗馬をしたところで、少し休憩。どこからかずっとついてきてくれていたわんこも、一緒に休憩していて可愛かったです。
「こんなに遠くまで歩いてきて大丈夫なのかな」と最初は心配していましたが、のびのびと過ごす姿を見て、本来これくらい歩く力は犬にも備わっているんだなと思いました。最近の日本では、外で飼われている犬や野良犬を見かけることも少なくなったな、なんて思ったり。

休憩が終わり、ゲルへ戻るためにまた馬に跨ります。少し走り始めた瞬間、感じた違和感。「お尻が、めちゃくちゃ痛い……」(涙)。どうやら皮がめくれてしまったようで、そこからはずっとお尻に意識がいってしまい、そのせいか帰り道はトイレのことばかり考えてしまいました。
12:00ごろ ゲルに到着
ゲルが近づいてくると、馬も早くおうちに戻りたいのか、自然と駆け足になっていくのだとガイドさんが教えてくれました。私のお尻事情はそっちのけで、どんどんスピードを上げていく馬たち。

「いや〜、これで2日間のコース、体力的に持つかな〜」なんて、一生懸命手綱を握りながら、少し弱気になりならも、なんとかゲルに到着しました。
13:00 お昼ごはん
今日のお昼ごはんは、ハンガリー風の牛肉煮込みがベースになった「ゴリヤシ」とブロッコリー、鶏肉が入ったスープでした。

海外旅行には万全を期して食べ慣れた日本食も持っていくのですが、とても美味しくいただくことができました。

食事をしながら話していると、同じ席に座っていたお姉さんが、昨日の乗馬体験で落馬して、腕を骨折してしまったと聞きました。
ツアーの案内には、落馬して救急車を呼ぶと1,000万円かかるから、それ以上の海外保険に入ってくるようにと書かれていて、正直、そのときはあまりピンときていなかったのですが、実際に怪我をされた方を目の当たりにして、一気に気が引き締まりました。
15:00ごろ 乗馬
午後の乗馬に出かけます。
すでにお尻が痛い。このままだと明日までお尻がもたないぞと思い、ヒッププロテクターの下にレギンスも履きます。履けるものは全部履きました…!

夫は乗馬用の手袋ではなかったので、さっそく手にまめができていました。手袋は、ロープを持つ部分が二重になっているものがやはりおすすめです。
徐々に馬にまたがるのも慣れてきました。 馬が早足になったときに、お尻が受ける衝撃をどう逃すか。ちょこちょこ立ちながらタイミングを合わせる工夫を試してみたところ、だいぶ余裕が出てきてやっと周りの景色を楽しむ余裕も出てきました。

360度、どこを見渡しても緑が広がり、遠くにはくっきりと稜線が見える綺麗な山々。
人生でこれ以上「広大」という言葉が似合う景色は見たことがなく、本当に感動しました。

乗馬中はカメラ撮影ができないので、「心のシャッター」を何度も切りました。
ゲルに戻ってくるころには、明日のチンギスハーン像までの乗馬体験が不安から楽しみに変わっていて、1日の練習日があってよかったです。
17:00ごろ 休憩
お夕飯までは2時間ほどの休憩。乗馬を終えて帰ってくると、ゲルとゲルの間でなびく洗濯物。

夫は外で読書、私はゲルの中で身体を休めることに。午前中もそうでしたが、動いて休んで、また動いて休む。このサイクルがなんだかとても人間らしくて、気持ちのいい過ごし方だなと感じました。ただ身体を休めるためだけに休憩をとるなんて、最後にしたのはいつだったか思い出せないくらいです。
そんなことをぼんやり考えていると、また雨が降りはじめました。乗馬の時間は午前も午後も雨がやんでいたので、本当にラッキーだったなと思います。
19:00 お夕飯
お夕飯は「ボーズ」という、小麦粉の皮に羊の肉を詰めた餃子のようなもの。大切な行事の時にもいただく料理のようで、ガイドさんはお正月に3日間くらいボーズを食べると言っていました。

日本人の口に合い美味しいのですが、餃子感覚で食べると3つ目あたりで味を変えたくなり、卓上のソースを使いました。 食卓の男性は夫ひとりだったので、夫はノーマルのままかなりの数を食べていました(笑)。
食べている途中、年上のお姉さんが「人生の先が短くなってきた身としては、日本とモンゴル、どっちが幸せなんだろうなと考えちゃう」とお話しされていて、まだモンゴルに来て間もない私ですが、なんだかわかる気がしました。
自給自足に近い暮らしで、必要な分だけのお金とモノを持ち、環境に合わせて移動しながら生活する軽やかさ。「インドに行くと人生観が変わる」なんてよく聞きますが、モンゴルもそんな風に人生観が変わる人が多いんだろうなと感じます。

食事のあとは、今月(7月)末に行われるナーダム祭の映像をみんなで見ながら、ガイドさんにモンゴルのことを教えてもらったり民族衣装を着せてもらったりしました。
夫とペアで着た赤い服は、結婚式のときに着る衣装だそうです。とても楽しい時間でした。

レストランゲルを出ると、21時ごろでも外はまだ少し明るく、赤い空からゆっくり夜になっていく景色が綺麗でした。
21:00 シャワー・お手洗い
今年の4月に移転したばかりということもあって、シャワーとお手洗いの設備はかなり綺麗です。

シャワーとお手洗いは同じ建物内にあり、向かい合わせになっています。数も十分にありました(左がシャワー、右がお手洗い)。

写真だと少し分かりにくいのですが、シャワーの前にはフックや荷物を置く台があってとても使いやすかったです。24時間使えてちゃんとお湯も出ます。
行く前は「シャワーすら浴びられないかも」と思って汗拭きシートやメイク落としシートをしっかり準備してきたのですが、全く使いませんでした。キャンプ泊はわかりませんが、ツーリストゲルならそこまで構えなくても大丈夫だと思います。

お手洗いも綺麗です。使ったペーパーを捨てるゴミ箱もいつも清潔に保たれていました。

備え付けのドライヤーも問題なく使えて、不便さは全くありません。洗面所は3つなので朝の時間は少し混み合いますが、他のツアーの方とちょっとした挨拶を交わしたりする時間にもなって楽しかったです。本当に何不自由なく、綺麗で快適でした!
22:00 就寝
モンゴルの空に広がる星空も楽しみのひとつだったけれど、まだ雨が続いていたので、明日に期待して就寝することに。なんて心も身体も満たされた1日だったのだろう。
明日のチンギスハーン騎馬像を目指す乗馬体験も楽しみです。
