『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』の文庫を読んだ感想

BOOK

若林 正恭
文春文庫


オードリー(特に若林さん)をだいすきになったのは、この本『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』を読んだのがきっかけです。

前職の時に著書で「斎藤茂太賞」を受賞され、授賞式に行ける枠があったのですが、その時はオードリーやお笑いに関心がなかったので先輩に譲り、後々「そういえばどんな本だったのかな」と本を買い読んでみたところ、若林さんの書いた文章がすんなり入ってきて、感覚的に好きだなと感じました。

この本からラジオやお笑いにも興味を持ち、気がつけばわたしも「リトルトゥース」に(笑)

『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』が文庫化にあたり「モンゴル」と「アイスランド」、「DJ松永さんの解説」が追加で収録されています。
(同年代の松永さんの愛ある告白は胸を打たれました!)

文芸の感想は以前のブログにも書いてあるんだけど、あえて見返さず、同じことを感じているのかそれともまた違った感想を抱いているのか、ひっそりと自分の感じ方が前とどうだったのか、そういった楽しみ方も今回はひとりしています(笑)


この本は、若林さんが2016年の夏休みに3泊5日のひとり旅で訪れた「キューバ」の旅行記です。

新自由主義の日本では当たり前と思われる考え方や幸せのあり方を社会主義国のキューバーで覆されます。

例えば若林さんがキューバで親切にしてくれた人にチップを払おうとすると何度も断られ、サービスをお金で買うという意識が刷り込まれていたことに驚いたり、Wi-Fiが飛んでいないキューバでは必然的に直接コミュニケーションを取るために、会って話す習慣が根強く、人は誰かと話したい生き物なんだと気づいたり。

著書では、SNSが普及した日本はより世間の目を良くも悪くも気にせずにはいられなくなっていると触れています。

新自由主義の競争には疲れるし、社会主義の平等には無理があるしでどちらが生きづらく、生きやすいのか…。

若林さんがキューバで感じたピュアな視点からの気づきや考え方が盛り込まれていて、大きく共感できたり、勇気づけられました。

エッセイは作者のパーソナルな部分がすこし垣間見れる気がして、わたしは今その人が存在(形成された)している背景を知るのがすき。

そこには必ず物語があるから。

旅先を決めるのには、理由があることが多いけど実際に行ってみると、目的じゃないところでなんだかんだいい思い出となってたりして旅は面白いなとつくづく思います。

こんなご時世だからこそ、若林さんの高揚が伝わる文章は臨場感があって、こっちまで旅に出かけられた気持ちになりました!

本を読み終えたあと、次はどこに行こうかな?と考えると同時に、自分が旅をする本当の目的をなんとなく導き出せた気がします。

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